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2017年7月14日 (金)

「オモテに出てはいけないおじさん」二階俊博幹事長を“二階語録”で振り返る


「バストアップサプリ」で健康…
「谷垣氏を待つ人々」というコラムがあった(読売新聞・7月4日)。
 昨年7月のサイクリング中の事故で入院中の自民党の谷垣禎一前幹事長。今もリハビリに励み復帰を目指している。記事の締めは、
《1強の手綱を引き締める谷垣氏のような存在が、今の自民党には必要だ。》
尾車親方(元大関・琴風)を引きながらのコラムだった(読売新聞・7月4日朝刊) 文春オンライン 尾車親方(元大関・琴風)を引きながらのコラムだった(読売新聞・7月4日朝刊)
“ハト派”谷垣禎一からの、“昭和の寝業師”二階俊博
 いわゆるハト派の谷垣氏を幹事長にすることでバランスを保ってきた安倍体制。しかし、ちょうど1年前、あの自転車事故が起きたのだった。谷垣氏の存在感を示す記事がこちら。
《党内では、後任幹事長として、岸田文雄外相や細田氏の名が取りざたされている。一方、政権内にはなお、谷垣氏の続投を望む声もある。(略)リベラル色が強い谷垣グループを率い、総裁経験者でもある谷垣幹事長の存在が政権の安定につながっているとの見方は多い。別の官邸幹部は「谷垣氏は代えがたい」と話す。》(2016年7月29日・朝日新聞デジタル)
 安定を保っていた柱のひとつが突然消えた。後任を誰にするか、けっこうな問題だ。人事次第では潮目が変わる。
 そして、選ばれたのは二階俊博氏だった。
「二階幹事長党内抑え役 『実力者』起用に警戒感」(毎日新聞・2016年8月2日)
《二階氏は1993年に自民党を離党し、新進党、自由党などを経て03年に復党した。財政再建派の谷垣氏とは対照的に、公共事業を重視する国土強靱(きょうじん)化を主張し、財政出動に積極的だ。このため、政府筋からは「二階氏の起用は劇薬になり得る」と懸念する見方がある。》
「国土強靱化=建設業界に強い」という二階氏のキャリアは言ってみれば「昭和の寝業師」タイプ。古い政治家の匂い。
ニコニコの谷垣氏と硬い表情を崩さない二階氏が並んだ自民党屋台村イベントのひとこま(2015年) 杉山拓也/文藝春秋 文春オンライン ニコニコの谷垣氏と硬い表情を崩さない二階氏が並んだ自民党屋台村イベントのひとこま(2015年)…
13年半ぶりの衆院代表質問 低い声で「黙って聞け」
 目立たない場所でトップを支えているうちはいいが、こういう人をオモテに出したらヤバいのではないか? と当時思った。今はSNSの時代だからだ。古い政治家の「不規則発言」は一気に拡散し、問題視されるに違いない。
 つまり野次馬の私はワクワクしながら二階氏の言動に注目しはじめたのである(失礼!)
 そしたらさっそく。
「自民・二階俊博幹事長『黙って聞け』 衆院代表質問で野党のヤジに激怒」(産経ニュース・2016年9月27日)
 二階氏が、約13年半ぶりとなった衆院本会議での代表質問をおこなった。すると……。
《二階氏が「自然災害の変化に対し、私たち自民党は、強くてしなやかな国づくりのため…」と語ったところで野党席からヤジを浴びせられると、低い声で「黙って聞け」と反論した。》
「黙って聞け」 鈴木七絵/文藝春秋 文春オンライン 「黙って聞け」 鈴木七絵/文藝春秋
 すごい。「黙って聞け」!
 産経ニュースは「反論」と書いているが控えめに言って「恫喝」だろう。しかもこのとき興味深かったのは「黙って聞け」のあと、何事もなかったように演説に戻っていた二階氏の姿。これまでの“生息地”での様子が手に取るようにわかる。これが日の当たる場所で思いっきり披露されてしまった。
「人の頭をたたいて血を出したって話じゃないのだから」
 続いてはこれ。
「二階派公認巡り『私を追い出せ』」(朝日新聞・4月27日)
 過去の経緯から自民党復党が難航していた議員を次期衆院選で公認候補として擁立することを決めた二階幹事長。「方針に揺るぎはない。公認をする決意だ」と語ったあとに「文句があったら私を幹事長の席から追い出してみろ」。
 恫喝おじさんここにあり。
 実は同じ日にはこんなことも言っていた。
「二階幹事長『首を取るまで張り切らなくても』今村前復興相辞任でマスコミに恨み節」(スポーツ報知・4月27日)
 東日本大震災を巡る失言で復興相を辞任した今村雅弘衆院議員の発言を報じたメディアを、二階氏が批判したのだ。
「文句があったら私を幹事長の席から追い出してみろ」 石川啓次/文藝春秋 文春オンライン 「文句があったら私を幹事長の席から追い出してみろ」 石川啓次/文藝春秋
「マスコミは余すところなく記録を取り、一行でも悪いところがあれば、『これはけしからん。首を取れ』『すぐ、首を取れ』と。なんちゅうことですか」
「そんな人は、はじめから排除して(会場に)入れないようにしなきゃダメですよ。そういう思惑のある人は」
「人の頭をたたいて血を出したって話じゃないのだから、いちいち首を取るまで張り切っていかなくとも良い」
 密室に慣れてきた人からすると、言動を逐一見られるストレスがあるのだろう。
どうにも止まらない二階語録
 記憶に新しい最新発言はこれ。
「自民・二階氏メディア批判」(東京新聞・7月1日 )
《自民党の二階俊博幹事長は三十日、東京都議選の応援演説で「落とすなら落としてみろ。マスコミの人たちが選挙を左右すると思ったら大間違いだ」とメディアの姿勢を批判した。》
 この他にも「われわれはお金を払って(新聞を)買ってんだよ。買ってもらっているということを忘れては駄目じゃないか」とも語った。
 そう、われわれはお金を払って買っているので、権力者がこのようにおかしなことを言ってないか、新聞にはちゃんと書いてほしい。それを忘れたら駄目だ。
自民党屋台村イベントでの二階氏(2017年)三宅史郎/文藝春秋 文春オンライン 自民党屋台村イベントでの二階氏(2017年)三宅史郎/文藝春秋
 それにしても「黙って聞け」、「文句があったら追い出してみろ」、「落とすなら落としてみろ」。止まらない二階語録。
 オモテに出ちゃいけないキャラの人が幹事長になったおかげで恫喝がオモテに流れっぱなし。
 谷垣氏の自転車事故で、たしかに潮目は変わったのである。

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